ペット

2007年3月25日 (日)

犬雑誌『Wan』でチベット犬特集

表紙の「中國 犬 西蔵」は、なんだかとってもわかりにくいが、犬の専門誌、月刊『Wan』(緑書房)4月号でチベット犬の特集。チベット好きにとっても意外と保存版かも。

B000nqdd6yチベット犬の、というか、チベット犬とチャイナ犬の特集だ。
注目は「チベットと中国に翻弄される犬たち」と題した早稲田大学の石濱裕美子先生の寄稿。「犬」だけを切り口によくここまでチベットネタを展開したなあという流石!な内容で読み応えたっぷり。チベマニアも楽しめるはず。
というか、特集のほとんど冒頭にあるにもかかわらず、これを理解できる『Wan』読者がどれくらいいるのかと心配になってしまうほど、チベマニア向けに思える。
ほか、文中の変な言葉づかいに対するツッコミについても石濱先生自身のブログをどうぞ。

「そこらの愛玩犬に潜むチベット犬の血」(白雪姫と七人の小坊主達)

Dog_mutsugoroチベット犬といえばムツゴロウさんだ。なんといっても年期の入り方が違う。
1989年にはすでに『畑正憲 珠玉の写真集 ムツゴロウとゆかいな仲間たち6 幻の犬、幻の馬を求めて』(朝日出版社)を出している。80年代半ばのコンポ地方(チベット自治区の東南部)の写真がふんだんに掲載された、今となっては貴重な本だ。
で、今回の『Wan』にも、そのとき同行したムツゴロウ王国の方が当時の模様を綴っている。

Dog_book_200中国の富裕層の間でチベット犬がブームだという話は、日本の新聞やテレビでも紹介されたことがある。大型のチベタン・マスチフが、一軒家が買えそうな値段で取引されているという。先週までチベットのラサにいたのだが、何カ所か「繁殖基地」とやらの看板を見かけた。なんだか金欲しさに無理矢理なことをやっているような気がしてならない。
[写真はチベタン・マスチフの飼い方などを紹介する本。何種類も本屋に並んでいた]

200703_lhasa_dogs広い草原を走り回っているマスチフが、腹一杯食わせてくれる屋敷に閉じ込められて、2〜3世代後には吠えることも忘れて、おとなしくなってしまうのだろうか。
いや、チベット人のことじゃなくて、犬の話なんだけど。
[写真はポタラ宮近くの路上でうなだれるチベ犬。どこかへ売られていくのかな?]

月刊『Wan』購入↓
月刊『Wan』(緑書房)4月号(amazon.co.jp)

昔の関連記事↓
チベット犬といえば「ムツゴロウさん」だよな♪(チベット式)

2005年5月 8日 (日)

チベット犬といえば「ムツゴロウさん」だよな♪

前回のチベット犬ネタからなんとなく続き。チベット犬といえばムツゴロウさん抜きには語れない!

dog_mutsugoro1989年に出た『畑正憲 珠玉の写真集 ムツゴロウとゆかいな仲間たち6 幻の犬、幻の馬を求めて』(朝日出版社)はその名の通り、おなじみのテレビ番組を本にしたものだが、前半はチベット東部にチベタン・マスチフ(という種類の犬)に会いに行く旅。1984年というから、20年も前のチベットの写真を多数収録したという点でもなかなか貴重だ。と思って2500円も出して買ってしまったが、今ならamazonでユーズドがたくさん出ている…いい時代になったものだ。それにしてもまだ絶版になっていないというのがサスガ。
[写真は表紙を携帯で撮影したもの。クリックすると大きくなります]

チベタン・マスチフは、チベットがモンゴルの勢力下に入ったときに、モンゴル軍がヨーロッパに連れていって、ピレニーズとか、いくつかの大型犬の祖先になったんだそうな。
で、原種であるチベタン・マスチフをどうしても探す必要があるというのが、大型犬大好きのムツゴロウさんのチベット行きの目的。「そのどう猛さは犬のものではなく、トラやヒョウよりすごいとされている」などと書いておいて、こう来る。

どんな犬がチベットにいるのだろうか。私は胸をときめかせながら、自分なら近づけると、こっそりほくそえんでもいた。
(笑)

ラサから東に行ったコンポと呼ばれるエリアで、ムツゴロウさんはついにチベタン・マスチフに出会う。

私は呼びかけた。
「いたのか、お前」

そして、いつものハグりまくりである。

ムツゴロウさんといえば思い出すのは、たぶん10年以上前の“Free Tibet”関係のデモ行進の時のこと。「チベットに〜自由を!」とかシュプレヒコールをあげながら銀座だかどこだかを練り歩いていたら、車道から「がんばれよ!」というでかい叫び声がした。その声の主がムツゴロウさんだったのだ! たしか派手なオープンカーだったような気がするが記憶が定かではない。ちょっと和めた。

dog_by_chieさて、右の写真は僕だ。べつに真似したわけではないが、ラサとシガツェの間にツアーの車がよく使う青空洗車場?があり、前に同じ場所で会ったと思われる犬に再会したので思わずこうなった。おとなしそうなやつだが、まだまだムツゴロウさんのように100%心を許す境地には達していない。基本的には、チベットで見ず知らずの犬に近づくのは危険だと思う。つか、怖くて近づけないけど。
[撮影はChieさん

dog_ajiandog犬といえばもう1冊、『アジアン・ドッグ』(杉浦かな子著、ピエ・ブックス)もおすすめ。書名通りアジアの犬たち満載で、チベットの犬も結構活躍している。
写真は表紙を携帯で撮影。たしか椎名誠さんの写真展の会場(もうなくなったけど四谷のDays)に売っていて、在庫切れだったのでPOPが貼りつけてある展示品を購入。

2005年5月 1日 (日)

「チベット犬好き 中国の富裕層」(朝日新聞4/28)

中国にも「2ちゃんねる」みたいなのがあるようで、例えばここなんかがそうらしい。どうも内容からして日本や台湾あたりからも参戦しているとしか思えない。
で、日本を貶めるのに、よく「猪」(日本で言う豚)という言葉が使われているのがわかる…“倭猪”とか。中国製の稚拙なコラージュ画像でも、小泉首相と豚の顔を合成したものを見かける。
どうやら中国人にとっては豚というのは相当イメージが悪いらしく、あちら様からしたら必死で貶めたつもりのようだ。残念ながら日本人的には、別に太ってもいないのに豚と言われてもピンと来ないだろう。あと、首相とか天皇をけなせば日本人全部が怒るとでも思ってるんだろうか? 生まれた時から独裁政権なんて国に育つと、不幸にしてそういう思考に陥ってしまうのかもしれない。

「猪」の次ぐらいに使われるのが「狗」(犬)のようだ。「狗日」「日狗」。ただ犬に喩えるだけでなく、口語で“日”の音自体にfuckの意味があるので、輪をかけてひどい意味になる。ということで、あちら様は盛り上がるわけだが、日本人は「犬!」と言われても大して罵倒された気にはならないよなぁ。まあ「負け犬」というのはあるが、それはまた別の話だ。

チベット犬朝日新聞4/28の国際面に「チベット犬大好き、中国の富裕層」という記事が出た。1匹何百万円もするチベット犬が、都市部の裕福な中国人のペットとして人気だという。でかくて獰猛なため、広い別荘地をもつような金持ちしか飼えないステータスシンボル。愛犬家いわく「チベット犬はわが国固有の誇るべき立派な犬だ。『国犬』に指定するよう働きかけている」のだそうだ。
読んだ瞬間、このブログの記事の題名は「犬まで奪う中国人」にほとんど決定しかけたが、思いとどまった(笑)。
[写真:屋根の上で不審者に吠えるチベットの番犬。クリックすると大きくなります]

チベット犬チベットのラサでも、番犬としてではなくペットとして犬を飼うチベット人が増えている。もともとは貴族の趣味だったのだろうが、今では朝晩のお寺参りに犬を連れているお婆ちゃんたちの姿をよく見かける。たいていペットに適したかわいらしい小型犬だ。
[写真:よく吠えるペキニーズ。チベットの小型犬ラサ・アプソが祖先と言われている]

チベット犬かつてラサでは夜中になると野良犬が群れをなして町中を走り回っていたものだが、急激に数が減った。
「最近野良犬が減ったね」
中国人が食ったからね
そんな会話があったのは10年ほど前のことだ。
今では番犬も町中ではほとんどつながれている。人んちの門をいきなり開けて入っていって犬に飛びかかられる心配は、以前ほどなくなった(でも多少はある)。
[写真:愛知万博のキャラじゃなくて犬です。これくらいなら怖くないけど]

「うちの犬は中国人が来たら吠えるんだ」
「なんでわかるの?」
「豚のにおいがするからね」
「日本人も豚を食べるけど…」
「魚のにおいがするから区別できるよ」
そんな会話を思い出した。チベット人は普通、豚も魚も食べない。

(次回も犬ネタの予定)

2004年4月27日 (火)

首なし死体

玄関の前に落ちてたんですよ。首なし死体が。

いえ、ハトのですけどね。
近所の猫のいわゆる「おみやげ」でしょう。近くに激しく戦ったらしき跡があって、羽根が大量に散らばってましたよ。そりゃキモチ悪いことはキモチ悪いけど、「今どき、たくましい猫がいるなあ」くらいなもんで。まあハトは後始末が大変だから、トカゲくらいにしといてほしいもんだ。

うちの庭は、近所の猫3匹くらいの散歩道兼ウンコ場になってるぽくて、いつのまにか網戸を開けて家の中に入って来たりもする。ずいぶん昔から居着いている1匹のデブ猫は、すぐ隣りの家で飼われているらしい。最近このあたりも家が建て込んできて、遊び場が減ってるんだろうなあ。
とまあ、うちはこんないいかげんな感じなんだけど、猫ってのは嫌いな人は異常に嫌いなようで、塀を「猫返し」(っていうのか、ブロック塀の上に付けるトゲトゲ)で几帳面に覆ってるとこがあったりして。うちと庭がつながっているお隣なんかも大っ嫌い派らしく、「毒ダンゴ撒く」とか言ってたって。猫を尾行して飼い主を突き止めたらしいよ。
こわいですねえ^^;

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