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2008年8月27日 (水)

【新刊】『レイプ・オブ・チベット』by西田蔵之助(晋遊舎ブラック新書)

チベット問題を扱った本が、ここぞとばかりに続々と刊行されている。
そのうち、おそらく最も無名な人?によって書かれたのが、これ『レイプ・オブ・チベット』(晋遊舎ブラック新書)。
物騒な書名だが、中身は意外に真面目だ。私もネタを提供している。

『レイプ・オブ・チベット -- 中華的民族浄化作戦』(晋遊舎ブラック新書)西田蔵之助/著 ISBN4883808122 2008/08/21

Rapeoftibet_cover『レイプ・オブ・チベット』という書名は『ザ・レイプ・オブ・南京』のもじりだろう。
著者は「西田蔵之助」。いかにも“Save Tibet”ぽい名前だが、もちろん偽名のはずだ。
ライターが、ネタ元からヒアリングしたり、
資料をまとめたりして構成したのだろう。
晋遊舎は『マンガ嫌韓流』で有名だが、このブラック新書はあまり見かけたことがないのでネットで買ったほうがいいかも。

序章 2008年、チベットに何が起こったのか?
1章 チベットの「終わり」の始まり -- 領土的レイプ
2章 宗教は毒、ダライ・ラマは敵 -- 文化的レイプ
3章 120万人の民族浄化 -- 人種的レイプ
4章  「刈り取り」が始まった -- 経済的レイプ
5章 チベットに自由を!

書名の通り、中国によるチベット侵攻・支配を「レイプ」ととらえる。
人さまの家に押し入って「もともと俺のモノだった」と女を犯し、
役所に婚姻届を出して形だけは整えた上で、「俺の稼ぎで食えるんだから、ありがたく思え」と暴力を振るい続ける、的な状況だ。

Img_1094_2と、書名や章タイトルは結構あざといのだが、
中身は意外に地味で真面目だった。
「著者」(がいるとして)がチベット人から聞いた話や、チベットでの体験がかなり多くを占め、
それを補完する形で、ラジオ・フリーアジアの報道や、
中国・欧米のメディアの情報が引用されている。

「チベットを知るための夏」などのイベントで聞いたことある話だな、
というくだりがあったら、たぶん私が提供したネタである。
たとえば、デプン寺のアレとかだ。

Pap_tank1日本人が書くこの種の本にありがちな、
言葉だけ過激な煽りは見当たらない。
チベット人のナマの言葉や気持ち、
「著者」がチベット人から得た感動や情念を伝えることが第一で、あとは読者が判断なり行動なりすればいい、といった冷めた姿勢も感じられる。

いるのかどうかもわからない「著者」の姿がよく見えてこないので
感情移入は、かなりしにくいわけだが^-^;
これまで散発的に流れてきたチベットネタ、プラスアルファが、
756円で^-^;まとめて読めるのはお得だと思う。

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