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2008年7月

2008年7月27日 (日)

チベット人作家トゥンドゥプ・ゲ(端智嘉)特集@雑誌『火鍋子』

今回はこの写真の人が捕まったとか、そういう話ではありません^-^;
『火鍋子』という雑誌で、
チベット人作家トゥンドゥプ・ゲ(トンドゥプジャ)の作品が
初めて日本語で読めるようになりました。

Hinabeshi1_2いまチベットで行なわれていることは「文化的虐殺」だと、
ダライ・ラマ法王は言いました。
そうやって滅ぼされそうな危機にあるチベットの文化のうち、
もっとも外国人にわかりにくいのが文学でしょうね。
歌や踊りや絵画や彫刻などと違い、
だれか訳してくれないことには、まったくわかりません。
しかも、チベット語がわかるだけでなく、その世界観に馴染んでいて、
それを外国語で伝えられる人でないと訳せないという、
ものすごく高いハードルがあります。

Hinabeshi2写真のトゥンドゥプ・ゲ(トンドゥプジャ、端智嘉)はチベットのアムド地方、
中国風にいうと青海省尖扎県出身。
中国で全集も出ている有名な作家です。
1953年生まれ、32歳で練炭自殺!してしまいました。

『火鍋子』(ひなべし)71号(2008年春号)は
3部構成でトゥンドゥプ・ゲを特集してくれています。
(1)代表作(小説)「化身」(トゥルク)の全訳
(2)トゥンドゥプゲについての解説
(3)他の主要作品のあらすじ

「化身」は小説なのでネタバレは避けますが、
大雑把にいうと仏教を茶化す感じです。
仏教を、というか、仏教ふうの古い迷信を、ですね。
普通の若めのチベット人はこういうネタは結構好きだと思うんだけど、
反発する人はするのでしょう。
発表当時(1983年)は問題作だったそうで。

Dondrubgyal_2チベット人の作家は大変ですね。
民族の伝統をもちあげすぎると中国に睨まれるし、
中国にこびるとチベット人にウケない。
笑いかエロかファンタジーを織り交ぜて
なんとかバランスをとらなきゃいけないわけです。

そうやって洗練されてきた文学も、
だんだん読む人が減ってしまう、と。
トゥンドゥプ・ゲもきっと、
チベット語ならではの美しい表現で「化身」を書いたのでしょう。
その美しさがわかる若いチベット人が、
アムドになら、まだいるのでしょうか?

3月以降のデモがアムド中心部で妙に盛り上がったのも、
アムド人こそチベット文化の担い手だという自覚と
きっと関係あると思います。

ところで、この『火鍋子』、前から知っていました。
なぜかというと毎号「Cover Story チベットを歩く」という、
大阪工大の川田進先生のすごい連載があるからです。
ラルンガルとかアチェンガルとか、
やたらとツボをおさえた詳細な現地報告が
続々と載るのですから、一部ファンにはたまりませんよ^-^;
バックナンバーも是非どうぞ。
私もごく一部しかもってないですが。

で、『火鍋子』は京都の朋友書店というところが出していて、
ホームページはありませんので、直接問い合わせて下さい。
ちょうどいいページがあったので、リンク貼っておきます。

中国書籍販売店データベース

あと参考までに、中国語のわかる方は↓
トゥンドゥプ・ゲ(端智嘉)の紹介ページ(蔵人文化網)

2008年7月26日 (土)

「チベットを返せ!」在日チベット人デモ行進@8/9六本木

以下TSNJのチベット関連イベントカレンダーより転載です。

在日チベット人コミュニティー主催 デモ行進
「チベットを返せ!〜Tibet for Tibetans〜」

デモ日程 : 2008年8月9日(土)
集合場所 : 六本木・三河台公園  地図
東京都港区六本木4丁目2番27号
東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅より徒歩3分
コース : 後日詳細発表
スケジュール:
16:00 集合
16:30 集会開始
17:00 デモスタート
19:00 キャンドルライト
20:00 解散

3月のラサ騒乱以降、日本でも関心が高まったチベット問題ですが、
政府間の対話再開、 チベット自治区への外国人観光客受け入れ再開などの報道により、
チベット情勢は落ち着いてきたかのように思われてしまいがちです。

しかし実際は、人権状況の改善はおろか
「愛国再教育キャンペーン」や武装警察による 厳戒体制が続き、
抵抗すれば即座に発砲される事件なども多発しています。
公約に反して、チベットの人権状況はますます悪化しています。

このような状況の下、まもなく北京では
『平和の祭典』オリンピックが、華やかに始まります。

この祭典の陰で、多くの人々の命と自由が犠牲になっていることを知ってほしい!という思いを表す為、
私たち在日チベット人は立ち上がりました。

在日チベット人コミュニティーが主催する、初めてのデモ行進です。
一人でも多くの方のご賛同、ご参加をお待ちしております。

注意事項
※ このデモ行進はオリンピックの開催そのものに反対するものではありません。
※ チベット、又は同じ状況下にある東トルキスタン、内モンゴル、
 中国民主化問題以外のアピールはご遠慮下さい。
※ 差別用語の使用や誹謗中傷行為を固く禁じます
※ あくまでも平和的で合法的な抗議活動です。必ずスタッフの指示に従って下さい。
※ キャンドルライト用にご自身のキャンドルをお持ち寄り・お持ち帰り下さい。
※ 熱中症対策など、参加者各自で体調管理に充分ご注意下さい。

お問合せ: Tibetan Community in Japan
     tcj@live.jp

2008年7月24日 (木)

特集「平和なれ チベット」@仏教雑誌『ジッポウ』6号

しばらくネット関係はお休みをいただいてた(というか仕事に追われていた)ので、
遅くなってしまいましたが、仏教雑誌『ジッポウ』の豪華チベット特集のご紹介です。

Jippou100「ジッポウ」は「十方」(あらゆる方位)ですね。
「21世紀のブディストマガジン」季刊『ジッポウ』2008年夏号(6号)は、
特集「平和なれ チベット。」です。
全部で140ページのうち80ページ以上がチベットネタ。

ラインナップも豪華です。
■トップは宮崎哲弥氏インタビュー「チベット問題で日本が取るべき道」。
今回のチベット騒乱の背景から、チベット仏教について、中国共産党の宗教への怖れ、オリンピックなど、トップにふさわしく一通りわかりやすく語ってくれています。ときどき忘れそうになりますが、宮崎氏は「仏教者」なんですね。

■次は中沢新一氏インタビュー「なぜ今、チベット仏教か」。
今は多摩美の先生なんですね。当然、チベット仏教の話です。
チベット仏教を「世界遺産」と。なぜそうなのかは、読んで下さい^-^;
あと「オリンピックが終わってもチベットを忘れられないように」。

■そしてコロンビア大のロバート・サーマン教授インタビュー「米国社会とチベット問題」。
ウマ(ユマ)・サーマンのお父さんですね。
上の2人と違って、日本語のインタビューをあまり読んだことがないので、個人的にはこの記事が一番新鮮でした。
「現実に参加すること、これが僕の仏教者としてのモットーになったんですよ。」
と締めてくれてます。ほんと、お願いします。

■続いて東大の平野聡氏インタビュー。
『清帝国とチベット問題』(名古屋大学出版会)の先生ですね。
元朝以来の歴史的な経緯をわかりやすく語ってくれています。
なぜ「中国」とチベットの関係がおかしくなったのか、というあたりの話。

他にも、インドや台湾でのチベット仏教を紹介した「チベット仏教の現在」や、
江本嘉伸氏じゃないけど^-^;「ダライ・ラマ13世と二人の日本人」とか、
とにかく盛りだくさん。
値段も安いし(998円)、1冊持ってて損はない感じですよ♪


『ジッポウ』公式サイト(発行:ダイヤモンド社)
『ジッポウ』6号(amazon.co.jp)

2008年7月 5日 (土)

【業務連絡】一時休止

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ご依頼いただいた件、メールの返事等、
対応が遅くなる可能性があります。
ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。

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