中国当局、四川省でチベット人尼僧300人を拘束。暴行による負傷者も
3月10日から3カ月たちました。
聖火リレーが雲南省の“チベット族自治州”に入りましたが、
すぐ近くでは、チベット人が決死の思いで、
自由を求めて行動を起こしています。
そして、あいかわらずの暴力による圧殺が続いています。
下のカコミの中はRadio Free Asia(6/10:Tibetan Nuns Stage Large Protest)が伝えた四川省での「尼さん300人拘束」事件の記事の抄訳です。
詳細は、ダラムサラ発の中原さんのブログ「チベットNOW@ルンタ」のエントリー↓をご覧下さい。
カンゼの状況一気に緊迫、僧一人死亡(6/9)
先ほどのニュースの続き(6/9)
どちらがテロリスト?(6/10)
暴行の模様なども含めて詳しーく書かれています。
6月8日早く、四川省のカンゼ州ダンゴ県で、ダライ・ラマ法王の帰還を求めるビラを配っていた28歳の尼僧ツェリン・ツォモが逮捕された。これに対して、同日午後5時頃、彼女が所属するサムテンリン寺の尼僧300人以上が、県政府役所へのデモ行進を行なった。
全員が拘束され、暴行を受けた者も多いという。「ウゲン・ラモという尼僧は鋭利な武器のようなもので殴られて重傷を負った」
午後10時半頃、10人を除いて釈放された。「サムテンリン尼僧院には300〜400人の尼僧がいるが、今回は全員が抗議行動に参加した。彼女たちは捕まった後、4〜5台の警察のトラックで連行されていった」
これに先立つ6月6日、同県の政府の建物で、3人の僧侶が抗議行動を行なった。
「彼らはチベットの独立を訴え、拘束されて連行された」
3人は、ジャムヤン・ツェワン・ダクパ(22歳、ダンゴ出身)、トゥプテン・ギャンツォ(タウ出身)、ジャンセム・ニマ(22歳、セルシュ出身)。「彼らは2種類のビラを配っていた。1つは、チベットの独立を訴え、実質的な自治を求めるダライ・ラマ法王の要求に積極的に応じない中国指導部を非難するもの。もう1つは、チベット人の政治的・経済的・文化的自由を求めるものだった」
サムテンリン尼僧院は、テホル・ダンゴ(炉霍県)のゾン(県府)の10kmくらいタウ側にある尼寺で、地元ではたぶんワダ寺という名前のほうが有名です。
写真はその寺の尼さんたち(クリックすると拡大できます)。中国人の能天気な旅ブログからパクってきました^-^;
ほぼ全員連行されたようなので、この子たちも、ひどいめにあったんでしょうか…。
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