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2008年3月13日 (木)

チベット・ラサで僧侶らがデモ。70人拘束?

3月10日、チベット・ラサのデプン寺の僧侶ら数百人が、中国による支配に抗議するデモ行進を行なった。中国当局は催涙弾などを用いてこれを鎮圧。少なくとも70名程度が拘束されたと報じられている。翌日以降、他の僧院でも同様の抗議行動があり、ラサの主な僧院は治安部隊に制圧されているという。

Dscn7165すでに新聞等でも報じられている通り、ラサで久々に大きなデモがあった。
中国:ラサで僧侶、チベット政策に抗議デモ 70人拘束(毎日.jp、2008.3.11)
中国当局、チベット僧侶のデモに催涙ガス使用か(AFPBB、2008.3.12)

3月10日は、1959年、中国軍の侵攻に対してラサ市民が蜂起した(そして鎮圧された)記念日。毎年、世界中でデモ行進などが行なわれるが、北京五輪を控えて中国の人権状況に注目が集まる今年は、特に刺激的な行動が目立つ。チベット内部でも、その動きに呼応する動きが相次いでいる。

Kc3a0002b今回、最初にデモを行なったのは、ラサの大僧院デプン寺の僧侶たち。翌日には(おそらく前日にも)もう一つの大僧院セラ寺の僧侶らが同様のデモを行ない、警官隊は催涙弾で制圧にあたった。旧市街の中心、バルコル広場でも不穏な動きがあるという。
今回の一連の抗議行動は、ラサで戒厳令が敷かれた1989年以来の規模となりそうだ。胡錦濤氏(国家主席)は当時、チベット自治区共産党書記としてチベット独立運動の制圧にあたった。

上段の写真と下の動画は↓の現地レポートより。私服警官ぽい。
http://steve.ulrike.stivi.be/english/list.php?LijstNr=2&Item=55

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