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2007年11月 5日 (月)

中国の武装勢力がチベットで【また】仏像を破壊。チベット人は「人間の盾」で抵抗

チベット西部の聖地で、中国の武装勢力がまた仏像を破壊した。
5月にもチベット最古の僧院サムイェ寺で仏像破壊事件があり、
チベット人はあいかわらず信教の自由もままならない状態。
さすがオリンピックを控えた文明国、
非科学的な迷信からチベット人を守ってあげたくて仕方がないようだ。

Darchen_statue_bofore↓第一報はInternational Campaign for Tibetの記事↓
Rare protest as Tibetans attempt to save Buddhist statue from demolition (2007/11/01, ICT)
これによると、9月28日、チベット最高の聖地の一つカイラス山(カン・リンポチェ)の巡礼起点の町タルチェンにあるグル・リンポチェ(パドマサンバヴァ)の仏像を中国の武装勢力が破壊しようとした。
約20人のチベット人が「人間の盾」で守ろうとしたが、まあ無理だろう。
高さ2メートルほど(写真だともうちょっと大きく見えるけど)の仏像は破壊され、土台だけが残った。
地元の人々はもちろん、外国人旅行者も目撃しており、警官に「写真を撮るな」と言われたという。

Darchen_statue_after事件の時、近くにいた欧米人旅行者は、チベット人女性に片言の英語でこう言われたそうだ。
「中国人はno good。写真を撮ってダライ・ラマ法王に見せてほしい」
彼女は泣いていたという。
写真はICTサイトより勝手に拝借。上が破壊前、下が破壊後。

カイラスといえばチベット仏教やヒンドゥー教の最高の聖地だ。
↓あまり参考にならないけど↓
2泊3日カイラス巡礼 (I Love Tibet! ホームページ)
5月に仏像破壊事件があったサムイェ寺もチベット最古の僧院であり、どうもシンボリックな場所ばかり狙ってくる。
偶然なのか、仏像はどちらもグル・リンポチェのものだ。よほど恐いらしい。
↓前回の破壊の模様↓
中国の武装警察が、チベット最古の僧院で仏像を破壊(チベット式)

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