青蔵鉄道の最新式トイレは、たまに逆噴射するらしいよ(笑
月刊誌『山と渓谷』2007年 4月号に、作家の篠田節子さんが「西寧ーラサ チベット高原鉄道二千キロの旅」というエッセイを寄せている。個人的に懸念していたこと(笑)が実際に起きていたことがわかった。
『女たちのジハード』などで知られる篠田節子さんが青蔵鉄道に乗ったのは。チベットネタの小説の取材のため。個人でチケットを取るのは無理なので、大手旅行代理店の主催するツアーに紛れ込んだそうである。そのときの模様を4ページにわたって綴っているのだが、プロなので当然おさえるべきポイントはおさえつつ、良い所も悪い所も書いてあって、楽しめる内容になっている。それはともかく——
[写真:列車内のトイレの扉のプレート。チベット風のデザイン]
私も3月に乗ってきて(成都→ラサ、ラサ→西寧、西寧→ラサ)、期待以上に快適な列車の旅ができることがわかって、ちょっと見直した。といっても、もともとの期待があまりに低かったからであり、与圧のため密閉していて禁煙のはずの車内で警察官が率先してタバコをふかしていたり、ああやっぱり中国だ、的なアラはいくらでも見つかる。機関車はGE製、客車はボンバルディアの技術、と立派なハコを用意したのはいいが、この先ちゃんと運用していけるかどうかだ。新築のホテルがあっというまに朽ち果てていく姿はお馴染みである。
[写真:一等寝台(軟臥)の洋式トイレ。トイレットペーパーはすぐなくなるが、車掌さんがすかさず補充。掃除もかなりマメにやってくれる]
そこで篠田節子レポートのトイレのくだりだ。
「同じツアーの参加者が顔面蒼白で洗面所から戻ってきた。真空式吸引トイレが、何をトチ狂ったか逆噴射して頭から汚物を浴びたとのこと」
青蔵鉄道のトイレは、新幹線や飛行機のように、ボタンを押すとシュポっと吸い込んでくれる式。
私も最初は、この最新の(?)仕組みが不具合なく動くのか不安だった。日本だって、なぜだか知らないが駅とかのトイレはよく故障している。ましてや中国で、前の人がどう使ったかなんて、わかったもんじゃない。水洗トイレの使い方を知らずに流さない人はよくいるが、それならまだマシなほうだ。
何回か使っているうちに、特に問題もなかったので安心して「FLUSH」ボタンを押すようになったのだが、いやあ危ない危ない(笑)。
でも旅行会社的には、こんなことを注意事項に書くわけにはいかないだろうなあ(^^;
[写真:運命のボタン]
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