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2006年6月28日 (水)

ダライ・ラマ法王7月帰国!の噂にあえて乗ってみるテスト【ガセネタ注意(^-^;】

「猊下が7月に帰っていらっしゃる」
先月ラサに行ったとき結構あちこちで耳にした噂だ。
すでに本気で準備を進めているっぽい動きも感じた。
そして、44年間閉ざされていたインド(シッキム)・中国(チベット)の国境が
7月6日に再開される。
なぜダライ・ラマ法王の誕生日に?

Lhasa_stationインドに亡命して47年。
ダライ・ラマ法王はずっと「帰国したい」と言ってきた。
そして、中国政府も「帰国を歓迎する」と言ってきた。
条件が圧倒的に折り合わなかっただけだ。

その条件について、なのかどうかは知らないが、
近年、チベット亡命政府は中国政府と「交渉」を続けてきた。
交渉への影響を懸念して、チベット亡命政府は反中国的な動きを一切しなくなり、
チベット人がやめろというものだから世界中のチベット支援活動が停滞した。
歴史に学ぶとすれば、まんまと中国にハメられてるんじゃないかと思うのが普通だ。

ちょうどよかった、「フォーサイト」の記事↓
ダライ・ラマ望郷の思いにつけ入る中国(フォーサイト、2006年6月号)

噂は以前からあった。それはチベット人たちの願望が生んだものだろう。
ある日、あの方が戻ってきて、すべてが元通りになる。
そんな潜在的な願望が、チベット本土に住む600万チベット人の心の底にはある。

今年はちょっと違う気がした。
どうも政治や宗教の世界が組織的に動いているっぽい。
ラサだけではない。
帰国訪問先のひとつになるであろう、法王の生地・アムド地方(青海省周辺)でも同様だそうだ。

まあ噂を流しておいて反応を見るという手口なのかもしれない。
これでメンタルな地均しをしておいて、
いつか近いうちに本当に帰国、という算段か。
あるいは普通に考えて、単なるデマかもしれないんだけど(^-^;

チベット人たちは法王の帰国を心待ちにしているだろうが、
それが結果としてチベット人にとっていいかどうかはわからない。
でも、とにかく時間がない。
中国にはたいして失うものはないが、
時間がたてばたつほどチベット側は不利になる。
ダライ・ラマ法王は70歳を超えた。

71歳の誕生日は来たる7月6日。
インド・中国の関係改善の結果、この日、44年間閉ざされてきたインドと中国(チベット)の国境が開かれることが決まった。
国境の峠の中印貿易、40数年ぶり再開へ(チャイナネット)

面白そうだったので無理矢理結びつけてみた(笑)。

[写真はラサの鉄道駅の駅舎建設現場。「6月20日竣工まであと27日」の看板]

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