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2005年8月22日 (月)

ラプラン寺の座主グンタン・リンポチェの“生まれ変わり”を認定

ちょっとマニアックなニュースだけど、一部地域では大事件。
チベット仏教ゲルク派6大寺の一つ、アムドのラプラン・タシキル寺(甘粛省夏河の拉卜楞寺)の座主だった故グンタン・リンポチェ6世の“生まれ変わり”が中国によって公式に認定されたらしい。

gungthang_rinpocheグンタン・リンポチェ6世[←写真]は1926年、チベット東北部アムド地方ンガバのゾッゲ(現在の四川省若爾蓋)で生まれた、ラプラン寺の座主(宗教上のトップ)。
アムドが中国の支配下に入った後、1958年から21年間にわたって投獄されていた。
1979年に釈放された後はパンチェン・ラマ10世らとともにアムドでチベット仏教の復興を志し、中国仏教協会副会長も務めていた。

gungthang_kid6世は2000年に亡くなり、その後、伝統に則って“生まれ変わり”探しが行なわれていたが、この度、2002年生まれの男の子[←写真]が、めでたく7世として認定された。
8月9日に認定の儀式を執り行ったのは、ラプラン寺の寺主(経営上のトップ)ジャムヤン・リンポチェ6世(やはり中国仏教協会副会長)。

で、ダライ・ラマ法王の承認は受けたのだろうか?
必要かどうか自体に異論があるだろうし、そのことにはあえて触れないようにしているのだろうが、
パンチェン・ラマ11世(本物)のときのように密使を通じて秘かに承認を受けていたらカッコいいなあと思う。
チベット人はみんな知っているのに、誰かに聞かれたら「受けてない」と言い張っていれば、それでいい。まあ、北京のパンチェン11世の承認も、ついでだから受けておけばいいじゃないか。

▼「西蔵文化網」のニュース(中国語)。写真たっぷり。先代どころか1世から5世までの解説、6世のカーラチャクラ灌頂の模様など情報満載。さすがアムド人、地元だけあって気合いが入っている。
第六世貢唐倉大師転生霊童認定

▼「チベット・ニュース・ダイジェスト」より(日本語)6世が亡くなった当時の記事。中国が認定したパンチェン・ラマ11世を認めたがらなかったことなどが書いてある。
『偉大な学者で愛国者』の死 故グンタン・リンポチェの経歴

▼中国公式メディア「人民網」(日本語)の記事
グンタン・リンポチェ6世の転生霊童を認定 西蔵
↑“西蔵”なんて書いていいのかな?(笑)

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