「知られざるチベットの巨大寺院」@週刊文春
あまりに巨大になりすぎたため中国当局が僧坊を強制撤去する事態になったチベット寺院ラルン・ガル・ゴンパ(四川省の色達喇栄五明佛学院)が週刊文春グラビアに登場。写真は「地球の歩き方 チベット」でもお馴染みの長岡洋幸!
先週出ると聞いていたので、その通りにメルマガで告知してすっかり嘘つきになってしまったが、本当に出てよかった(フィリピンの日本兵騒ぎで流れちゃったのかも?)。いま売られている週刊文春6/16号の後ろのほうのカラーページに「知られざるチベットの巨大寺院」4ページ。いきなり見開きで、ラルン・ガル寺の威容が拝める。
しかし、ずいぶんたくさん僧坊が破壊された後なので、痛々しいといえば痛々しい。一時期は8千人とか1万人とか言われ(ホントかどうかは不明)、2001年に当局から3000人くらいにしとけ!と命令を受け、あげくに僧坊の強制撤去が行なわれた。
こんな具合に壊されていった。
→Tibet Information Networkのレポート
ついこないだ行った人によると、まだ外国人は立入禁止で、その人は入れたんだけど、しっかり見張られていたそうな。昔は平和だったのにね。
僕が初めて行った1997年の時点で熱心な漢族信者が何千人もいたから、さすがに当局も危険だと思ったんだろう。
地元の政府とはうまくやっていたどころか、幹部も含めて全員信者みたいなもんだから、中央に話が伝わらなくて手遅れになっちゃったんだろうな〜♪
2見開き目は、もうひとつの大僧院アチェン・ガル。これも四川省だ。チベット文化研究所のラマ・ウゲン師の師匠であるアチュ・リンポチェのお寺。こちらも草原の奧のほうで、いつの間にか巨大になっていた。今はバスも通っている。
[参考]一昨年行った時のミニ紀行→ラルン・ガルは遠かった
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