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2005年6月 3日 (金)

青海省でチベット人数千人が“暴動”…“冬虫夏草税”をめぐる役人の汚職に抗議

中国青海省でチベット人数千人が役所に放火するなどの騒ぎが起こった。漢方薬剤の冬虫夏草に対する税金の多くを当局の役人が着服していたことへの怒りが原因らしい。アメリカのラジオ・フリー・アジアのチベット語放送が第一報を伝え、日本でも産経新聞に記事が出た。

「中国・青海省で数千人衝突か 米政府系放送局」(産経新聞)
「チベット族数千人、治安当局と衝突…米政府系ラジオ」(読売新聞)
■元記事「Tibetans, Chinese Security Forces Clash in Qinghai」(Radio Free Asia)

騒ぎが起こったのは中国青海省玉樹チベット族自治州雑多県(チベット語ではザトゥ県)。舗装道路も電気もない最貧地区のひとつで、人口のほとんどはチベット人。5月20日から21日にかけて、チベット人数千人が治安部隊と衝突し、政府庁舎などが放火された。

electric_baton周辺では生薬として高値で売れる冬虫夏草が採れるが、採取にあたっては一人あたり1500元(約2万円)の“税金”を納めねばならない。現地チベット人によると、徴収された65万元のうち県政府に入ったのは20万元で、残りが行方不明。

共同通信や産経や読売が現地当局者に取材したところ「そんな騒ぎは起きていない」と否定したそうな。

現場はメコン河の源流近く。玉樹(ジェクンド)といえばバリバリのカム(東チベット)最奥部だ。カムの男たちを怒らせたら怖いよ〜(・ω・) 。

[写真は電気ショックを与える電気棒。軽めの騒ぎを起こすと、こういうので鎮圧される(もともとは家畜用)。照明・警報・電撃の3つのボタンがある。クリックすると拡大]

参考までに勝手にリンク→Asia Photo Net "MEKONG PHOTO GALLERY"
(Zadoiと書いてあるのが今回の現場)

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