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2005年5月

2005年5月25日 (水)

チベットっぽい絵本『チベットの山々』は、子ども向け「死者の書」

チベットの絵本じゃないけど、チベットっぽい絵本『The Mountains of Tibet』、つまり「チベットの山々」。凧あげの好きな男の子が生まれて、育って、大人になって、年老いて、死んじゃって…それからどうなる?
[画像をクリックすると大きくなります]

mountains_tibet『The Mountains of Tibet』(Mordicai Gerstein著、Barefoot Books)は英国の絵本。“チベットの”と銘打っているのでチベット人の男の子が登場するが、チベット人が描いているわけではないし、絵も特にチベットぽいわけではない。それどころか、チベットにはありえないようなシーンも登場する。

でも、いかにもチベット人が子どもに語り聞かせそうなストーリー。簡単なお話なのでネタバレさせないように伝えるのが難しいが、要するに、子ども向けに語る『チベットの死者の書』みたいなものだ。まえがきも『チベットの生と死の書』の著者ソギャル・リンポチェが書いている。

mountains_tibet2元は英語だが、うれしいことに日本語訳のブックレット付きで「はだしの本屋」というネット上のお店で買える。英国の版元Barefoot Booksの絵本を翻訳して、ブックレットを付ける形で販売しているとのこと。なるほど日本語版出版ということになると、出版社探したりお金がかかったり色々タイヘンだもんな。
「はだしの本屋」。『チベットの山々』は左のメニューの「絵本のリスト」の中にあります。

原書はいくつかバージョンがあるようだが、amazon.co.jpでは例えばここ→"The Mountains of Tibet"
「チベット・ブックガイド」の絵本コーナーにも掲載した。
……ちなみに宣伝頼まれたりとかしてません。別に知り合いじゃないし、だいぶ前にちゃんと自分で買ったものですから(笑)。

2005年5月22日 (日)

レッサーパンダの風太くんで有名な千葉市動物公園にはヤクがいる

二本足で立つレッサーパンダの風太くんとやらの映像を最近やたらと見かける。
「風太くん」大人気でデートままならず(JNN)動画付き

千葉市動物公園といえば、昨年、ヤク(だけ)を見に行った、あの動物園だ。

しかし変われば変わるもんである。GW真っ直中だというのに全然混んでなかったあの動物園に早朝から行列ができているとは!
これを機に全国のレッサーパンダが二本足で立ち上がるかもしれないな。なんだか『幼年期の終わり』みたいだ。地球を継ぐのは人類ではなくてレッサーパンダだったか。

ここのレッサーパンダはシセンレッサーパンダ。つまり中国四川省周辺の山間部に生息するらしい。四川の山の方といえば、なんだ、ほとんどチベットも同然じゃないか。ジャイアントパンダと同様、勝手に中国の動物にされてしまったわけか。

千葉市動物公園のヤクレッサーパンダのいる小動物ゾーンの裏手、家畜の原種ゾーンには、ややしょぼくれ加減のヤクがいるはず。ついででいいから温かく見守ってあげてほしいものだ♪

2005年5月17日 (火)

「ダライ・ラマ法王、“贅沢”とは何ですか?」@『BRUTUS』6/1号

4/1号でダライ・ラマ法王book in bookを付けた雑誌『BRUTUS』
6/1号はまたしてもスゴイ表紙の25周年記念特大号。
題して「贅沢は<素>敵だ!」。
brutus25yearsP.180に「ダライ・ラマ法王、“贅沢”とは何ですか?」というインタビュー(@金沢)を、P.181には『BRUTUS』25周年を祝う記念色紙(笑)を大胆にも1ページまるごと使って掲載!

あと、ついでと言ってはアレですが、同じマガハの雑誌『Relax』ジンガロ出演の僧侶たちが登場してます。

2005年5月10日 (火)

ダライ・ラマ登場@『Why are you creative?』(ハーマン・ヴァスケ著)

「なぜ、クリエイティブでいられるんですか?」という問いを著名人55人にぶつけ、言葉やアートで答えてもらうという本。ダライ・ラマ法王が登場し、なおかつ序文も書いている。ダライ・ラマも色々聞かれてタイヘンだな(笑)。

why_creative0『Why are you creative? 自分にしかできないことを探す55のヒント』(ハーマン・ヴァスケ著、山田貴久訳、竹書房)

え!竹書房!?と、ちょっとびっくり。
[写真はすべて携帯で撮影。クリックすると大きくなります]

why_creative1インタビューの対象によって問いが少しずつ違う。例えば、レニ・リーフェンシュタールに対しては「カメラの発明はクリエイティビティにどういう変化をもたらしましたか?」とも聞く。ダライ・ラマに対しては「クリエイティビティは世界の種々の問題解決において助けとなり得ますか? とくに第三世界においては?」。

why_creative2見開きチベット語メッセージもあり。ただし真ん中の綴じ目が美観を損ねている(ノドを逃げてない)のが残念!

英語でよければ内容の一部は公式サイト“Hermann Vaske's: why are you creative?”で見られる。ダライ・ラマ法王の序文も。
他の面子は、ボノ(U2)、デヴィッド・ボウイ、ゴルバチョフ、ギュンター・グラス、ホーキング博士、タランティーノ、北野武、ネルソン・マンデラ、ジュリエット・ビノシュなどなど...

2005年5月 8日 (日)

チベット犬といえば「ムツゴロウさん」だよな♪

前回のチベット犬ネタからなんとなく続き。チベット犬といえばムツゴロウさん抜きには語れない!

dog_mutsugoro1989年に出た『畑正憲 珠玉の写真集 ムツゴロウとゆかいな仲間たち6 幻の犬、幻の馬を求めて』(朝日出版社)はその名の通り、おなじみのテレビ番組を本にしたものだが、前半はチベット東部にチベタン・マスチフ(という種類の犬)に会いに行く旅。1984年というから、20年も前のチベットの写真を多数収録したという点でもなかなか貴重だ。と思って2500円も出して買ってしまったが、今ならamazonでユーズドがたくさん出ている…いい時代になったものだ。それにしてもまだ絶版になっていないというのがサスガ。
[写真は表紙を携帯で撮影したもの。クリックすると大きくなります]

チベタン・マスチフは、チベットがモンゴルの勢力下に入ったときに、モンゴル軍がヨーロッパに連れていって、ピレニーズとか、いくつかの大型犬の祖先になったんだそうな。
で、原種であるチベタン・マスチフをどうしても探す必要があるというのが、大型犬大好きのムツゴロウさんのチベット行きの目的。「そのどう猛さは犬のものではなく、トラやヒョウよりすごいとされている」などと書いておいて、こう来る。

どんな犬がチベットにいるのだろうか。私は胸をときめかせながら、自分なら近づけると、こっそりほくそえんでもいた。
(笑)

ラサから東に行ったコンポと呼ばれるエリアで、ムツゴロウさんはついにチベタン・マスチフに出会う。

私は呼びかけた。
「いたのか、お前」

そして、いつものハグりまくりである。

ムツゴロウさんといえば思い出すのは、たぶん10年以上前の“Free Tibet”関係のデモ行進の時のこと。「チベットに〜自由を!」とかシュプレヒコールをあげながら銀座だかどこだかを練り歩いていたら、車道から「がんばれよ!」というでかい叫び声がした。その声の主がムツゴロウさんだったのだ! たしか派手なオープンカーだったような気がするが記憶が定かではない。ちょっと和めた。

dog_by_chieさて、右の写真は僕だ。べつに真似したわけではないが、ラサとシガツェの間にツアーの車がよく使う青空洗車場?があり、前に同じ場所で会ったと思われる犬に再会したので思わずこうなった。おとなしそうなやつだが、まだまだムツゴロウさんのように100%心を許す境地には達していない。基本的には、チベットで見ず知らずの犬に近づくのは危険だと思う。つか、怖くて近づけないけど。
[撮影はChieさん

dog_ajiandog犬といえばもう1冊、『アジアン・ドッグ』(杉浦かな子著、ピエ・ブックス)もおすすめ。書名通りアジアの犬たち満載で、チベットの犬も結構活躍している。
写真は表紙を携帯で撮影。たしか椎名誠さんの写真展の会場(もうなくなったけど四谷のDays)に売っていて、在庫切れだったのでPOPが貼りつけてある展示品を購入。

2005年5月 1日 (日)

「チベット犬好き 中国の富裕層」(朝日新聞4/28)

中国にも「2ちゃんねる」みたいなのがあるようで、例えばここなんかがそうらしい。どうも内容からして日本や台湾あたりからも参戦しているとしか思えない。
で、日本を貶めるのに、よく「猪」(日本で言う豚)という言葉が使われているのがわかる…“倭猪”とか。中国製の稚拙なコラージュ画像でも、小泉首相と豚の顔を合成したものを見かける。
どうやら中国人にとっては豚というのは相当イメージが悪いらしく、あちら様からしたら必死で貶めたつもりのようだ。残念ながら日本人的には、別に太ってもいないのに豚と言われてもピンと来ないだろう。あと、首相とか天皇をけなせば日本人全部が怒るとでも思ってるんだろうか? 生まれた時から独裁政権なんて国に育つと、不幸にしてそういう思考に陥ってしまうのかもしれない。

「猪」の次ぐらいに使われるのが「狗」(犬)のようだ。「狗日」「日狗」。ただ犬に喩えるだけでなく、口語で“日”の音自体にfuckの意味があるので、輪をかけてひどい意味になる。ということで、あちら様は盛り上がるわけだが、日本人は「犬!」と言われても大して罵倒された気にはならないよなぁ。まあ「負け犬」というのはあるが、それはまた別の話だ。

チベット犬朝日新聞4/28の国際面に「チベット犬大好き、中国の富裕層」という記事が出た。1匹何百万円もするチベット犬が、都市部の裕福な中国人のペットとして人気だという。でかくて獰猛なため、広い別荘地をもつような金持ちしか飼えないステータスシンボル。愛犬家いわく「チベット犬はわが国固有の誇るべき立派な犬だ。『国犬』に指定するよう働きかけている」のだそうだ。
読んだ瞬間、このブログの記事の題名は「犬まで奪う中国人」にほとんど決定しかけたが、思いとどまった(笑)。
[写真:屋根の上で不審者に吠えるチベットの番犬。クリックすると大きくなります]

チベット犬チベットのラサでも、番犬としてではなくペットとして犬を飼うチベット人が増えている。もともとは貴族の趣味だったのだろうが、今では朝晩のお寺参りに犬を連れているお婆ちゃんたちの姿をよく見かける。たいていペットに適したかわいらしい小型犬だ。
[写真:よく吠えるペキニーズ。チベットの小型犬ラサ・アプソが祖先と言われている]

チベット犬かつてラサでは夜中になると野良犬が群れをなして町中を走り回っていたものだが、急激に数が減った。
「最近野良犬が減ったね」
中国人が食ったからね
そんな会話があったのは10年ほど前のことだ。
今では番犬も町中ではほとんどつながれている。人んちの門をいきなり開けて入っていって犬に飛びかかられる心配は、以前ほどなくなった(でも多少はある)。
[写真:愛知万博のキャラじゃなくて犬です。これくらいなら怖くないけど]

「うちの犬は中国人が来たら吠えるんだ」
「なんでわかるの?」
「豚のにおいがするからね」
「日本人も豚を食べるけど…」
「魚のにおいがするから区別できるよ」
そんな会話を思い出した。チベット人は普通、豚も魚も食べない。

(次回も犬ネタの予定)

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