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2005年1月11日 (火)

チベットの氷河が30年で9%減少、青海湖がどんどん小さくなっている

1/7の報道↓
氷河面積、30年で9%減少=温暖化、開発など影響−中国・チベット高原
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050107-00000721-jij-int

【北京7日時事】7日の新華社電によると、中国のチベット高原で氷河の縮小が続き、1970年代からの約30年間で全体の9.05%に当たる4420平方キロが消失したことが分かった。地球温暖化と併せ、各種の開発の進展も縮小に拍車を掛けているという。
 同国地質調査部門の調査によると、70年代の氷河面積は48859平方キロに達していたが、これまでに年間平均約147平方キロのスピードで縮小が進行した。また万年雪が積もる標高も上昇し、数百メートル高くなった地点もあるとしている。
(時事通信)- 1月7日21時1分更新

カロラ峠「青海湖が25年で150平方キロ小さくなった」という報道もあった(1/7北京発共同)。水位は年平均8〜10センチ下がっており、西岸は1年あたり60メートル、北岸は130メートル湖岸が後退しているという。
[写真はラサからギャンツェへ行く途中に越える峠カロ・ラ(5,045m)近くの氷河。今のうちに見ておいたほうがいいかも?]

去年11/21にこんな報道もあった↓
チベットで急速に気温上昇 地球温暖化が一因
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041121-00000008-kyodo-int

【北京21日共同】新華社電によると、中国チベット自治区の最近40年間の気温上昇が、中国の他地域と比べて5—10倍のスピードで進み、年間平均気温が10年ごとに0.26度のペースで上がっていることが、21日までに中国の気象研究者の調査で分かった。
 40年間の中でも、特に1990年代に入ってから上昇スピードの加速が目立ち、季節別では秋と冬の上昇が顕著だという。また、標高が高い場所ほど上昇のペースが速く、海抜4000メートル以上の高地は、それ以下の場所より明らかに速く上昇している。
 研究者は、気温上昇の理由について、一部は地球温暖化の影響だが、それ以外の多くの要因も考えられるとして「さらなる分析が必要だ」と指摘している。
 ただ地元の農民にとっては、気温の上昇で一部作物の二期作、三期作も可能になるため、とりわけチベットの厳しい自然環境下では朗報になっているという。
(共同通信) - 11月21日6時15分更新

グゲ遺跡最後のオチが面白かった。って別にオチじゃないか。
気温が上がっているだけでなく、降雨量も増えている。たしかに地元の農民的には嬉しいかもしれない。
例えば西チベットは今でこそ荒涼としているが、グゲ王国が栄えていた頃は、もっと水があって、気候が温暖だったんじゃないかとも言われている。
今後、中国の東のほうの低地が砂漠化と水害で衰えていき、チベット高原が適度な気候になって繁栄する、なんてのもアリかな?
けど、温暖化というのは暖かくなるだけじゃなくて、気候変動が極端になるという危険も伴う。本当は喜んでる場合じゃない。
[写真はグゲ王国の王宮の遺跡。17世紀に滅んだ]

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