104人が乗ったチベット人巡礼トラックが横転、54人が死亡@青海省玉樹
交通事故で54人死亡=中国青海省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050104-00000988-jij-int
【北京3日時事】新華社電によると、中国青海省玉樹チベット族自治州で3日、交通事故が起き、54人が死亡、29人が重傷を負った。
104人の乗った大型車が横転し、大事故になったという。乗っていたのはチベット自治区ラサ市の寺院などへの参拝客で、四川省に戻る途中だった。
青海省玉樹は、伝統的には東チベットのカム地方のジェクンドと呼ばれる辺り。
それにしても、晴れのラサ巡礼の帰りに事故に遭ってしまうなんて……。
第一報を聞いたとき、本当に1台に104人乗っていたのかが、まず疑問だった。でもチベット人ならやりそうだしなぁ……と思っていたら、やっぱり本当に1台のトラックの荷台にぎっしり104人乗っていたようだ。1台の車の事故で、これだけの犠牲者が出るというのは、ちょっと珍しいのではないか?
しかし、輸送トラックの荷台は、いまだチベットには欠かせない大切な交通手段。乗る可能性、十分あり。ひとごとではない。
詳しい記事を探してみると、新華網トップに写真(1枚)入りで出ていた。
青海境内發生特大交通事故已造成54人死亡
http://news.xinhuanet.com/photo/2005-01/04/content_2415473.htm
写真は↓新華網青海頻道から拝借させていただいた。
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/www.qh.xinhuanet.com/2005-01/04/content_3506817.htm
車種は東風・康明斯(Cummins)。荷物を4〜5トン積んだ上、ラサ巡礼帰りの牧民62人を乗せ、途中でさらに42人を積み込んだという。
ルートを追ってみると、ラサから青蔵公路を北上し、崑崙山口手前の不凍泉で東に向かう省道308号線に入り、曲麻莱(チュマレプ)、治多(ディトゥ)と来て、あと少しで玉樹(ジェクンド)という隆宝(ギェルロン)の西10kmの峠で横転。
乗っていた巡礼たちは四川省のカンゼやアバなどに帰るところだったそうだが(青海新聞網http://www.qhnews.com/1/2005/01/04/32@71212.htm)、ラサから四川に帰るのに、なんでジェクンドなんて通ったんだろうと不思議に思っていたら、ドライバー(カンゼ出身のチベット人)の運転免許は失効していたとのことで、だから幹線道路を避けたのかもしれない。こういう人は時々いる。
(1/6追記:このルートは、ある意味、結構メジャーらしいです)
トラックが崖から落ちる程度の事故は本当によく聞く。経験者も少なくない。よほどの大事故でないかぎりニュースにならないだけだと思う。というわけで、ほんと、くれぐれも気をつけましょう。合掌。
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