チベット僧テンジンさん死刑回避?+北京で反日デモ
四川省成都で起きた爆弾事件に関わったとして死刑判決を受けたチベット人の僧侶テンジン・デレク・リンポチェが本当に死刑になってしまうかも?をめぐって世界中で「SAVE TENZIN!」キャンペーンが繰り広げられていたが、幸いというか当然というか、どうやら死刑にはならず、1月26日までの執行猶予期間を無事つとめあげたら終身刑ということになるかも。
これについて共同通信が昨日配信した記事は「ちべログ@うらるんた」の「死刑判決のチベット高僧減刑か」に転載されている。新聞社等のサイトでは取り上げてなかったけど。
第一報を伝えた新華社の記事と思われる“Tibetan monk involved in terrorist bombing still in prison”(BEIJING, Dec. 30 (xinhua))の翻訳と、それを受けたロイター電の翻訳は「北朝鮮・チベット・中国人権ウォッチ−東北アジアの全ての民衆に<人権>の光を! 」の「【テンジン・デレク・リンポチェが減刑???】チベット僧侶の死刑判決は減刑されるかもしれない−新華社(ロイター 04.12.30) 」に。
けど、ひとを拉致しておいて「返したんだから、ありがたく思え」とかいうのと同じで、何もしてない(んでしょ?たぶん)僧侶を死刑にするぞと2年も捕まえておいて、無期刑にしたというだけで、何か良いことをしたような気になられては困るよな。しかも、こういう言い方はアレだが、せっかく世界的に盛り上がった運動に水を差す効果が十分にあるという意味で二重に困る。「死刑を免れました」でカタルシスを感じてしまう人は多いはずだ。
ここんとこ、チベット亡命政府と中国政府がナイショで交渉してるというんで、どこからかブレーキがかかっていて、チベット人もチベットサポーターも以前のようには反中国的な行動、チベット独立をうたった行動がとれないでいる。「SAVE TENZIN!」のアクションは、ある意味そんな欲求不満が爆発して大きなキャンペーンに成長できたのだと思う。
これがガス抜きになって収束してしまっては、中国の思うツボだ。
で、雪が積もりましたね。
【中国情報】日本大使館前で抗議行動
台湾の李登輝前総統の訪日とチベット仏教の精神的指導者、ダライ・ラマ十四世の訪日計画をめぐり、北京の日本大使館前で三十日、約五十人の中国人グループが日本語で「日本はならず国家」と非難する横断幕を掲げて、日本政府と小泉純一郎首相に対する抗議文を読み上げたほか、李前総統を皮肉ったポスターを焼くなどの抗議活動を行った。(北京 野口東秀)
(産経新聞) - 12月31日2時35分更新
来年は、無理矢理な“日中友好”から脱して、よーやく普通に仲の悪い隣国になれる“正常化”元年かも。ダライ・ラマ法王来日も騒がしくなってしまうんだろうか?
というわけで、よいお年を。来年もよろしくお願いいたします♪
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