砂マンダラ@宮島の大聖院(第1回)
もう先週のことですが、11月18日、突然、広島に行ってきました。
海に浮かぶ鳥居で有名な宮島に大聖院という真言宗の寺があって、そこでチベット人の坊さんたちが砂マンダラをつくっているというんでちょっとひやかしにお参りしに。
世界遺産・厳島神社は(チベットにいたから後で知ったんだけど)今年の台風で大きな被害を受けていて、修復は進んでいるものの、能舞台なんかはかなり痛々しいままの状態でした。
神社の境内を抜けて、ところどころ色づいている紅葉を仰ぎみながら小道をゆくと、ひんやりとした空気の中を何やら白い霧のようなものが下りてきます。なかなか雰囲気あります。が、「クリーニング屋でもあるんじゃねーの?」と言っていたら、本当にクリーニング屋から出る湯気だったりして^^;
とまあ、そんなことはいいとして、宮島弥山大本山・大聖院の入口(仁王門っていうんですか?)の階段といえばお約束、マニ車ですね。「大般若波羅蜜多経」という文字がありますが、中にお経は入ってるんでしたっけ? ていうか小さくて回しにくいです。日本人が作ると、何でも
地味でちんまりしたシブくて細工の細かいものになりますね〜。
砂マンダラをつくっているのは観音堂です(たぶん)。靴を脱いで上がると、おっと、なんだこの
目つきの悪い達磨は! どこ見てるんだろう? ……これは「目出しダルマ」といって、「目が出る→芽が出る」という単なるダジャレ縁起物だそうな。他にも笑えるありがたい小物がたくさんあるようですが、なにせ、のぞみ自由席に座るために新横浜で1時間も待っていたため到着が遅くなり、急がないとマンダラ作業が終わってしまうので、ただちに堂内へ。
やってるやってる!
カリカリカリカリ——開けていいんだかいけないんだか微妙に開いたふすまの向こうから砂マンダラ用の砂落とし筒(?)を擦る金属音が。
ちなみにお堂の中心には一昨年つくられた大きな観音菩薩の砂マンダラ、右手には去年つくられた薬師如来の砂マンダラがガラスケースに守られて、まつられています。
さて、さっそく制作現場にお邪魔です。
(つづく)
※砂マンダラ制作の模様や大聖院についての真面目な詳細は大聖院の公式サイトですべてご覧になれます。
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