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2004年10月 4日 (月)

中国人警官がチベット人僧侶を射殺

中国青海省で、チベット人の僧侶が警察官に射殺されたとの報道がありました。
報道によると事件の経緯は次の通り。

・9月の初め、ゴロク・トプテン(Golok Topden)寺の僧侶らが、宿泊していたゲストハウスに忘れ物を取りに戻った。
・宿のオーナーが、僧侶らが泊まっていた部屋に立ち入ることを許さず、もめ事になった。
・宿のオーナーが警察を呼び、僧侶らは2日間、タルラク(達日)県の警察署に拘留された。
・僧侶らは拘留中に暴行を受けて負傷し、病院での治療が必要となった。
・9月14日、トプテン寺の僧院長(ケンポ・シェツェ)は、治療費の賠償を求めるため、警察署に赴いた。
・もめ事になり、警官が僧院長を射殺。僧侶数人が負傷。
・現地警察当局者は事件があったことを認めているが、原因は調査中
・一時緊張が高まったものの、宗教指導者の呼びかけによって、抗議行動などは中止された。

※ゴロク・トプテン(Golok Topden)寺は、アムドのマチェン県(青海省果洛チベット族自治州瑪沁県)にある僧院とのことです。ニンマ派(ゾクチェン寺系)のトクテン寺(多合旦寺)かもしれませんが未確認。

※一番最初のソースは米国の対東アジア宣伝放送Radio Free Asia
Tibetan Monk Shot Dead in Qinghai, Officials Appeal for Calm (2004.10.01)

※他の記事(基本的には上記ソースの引用)
China Police Shoot Tibetan Monk After Complaint (ロイター)

Monk Shot Dead in Tibet, Officials Appeal for Calm (International Campaign for Tibet)

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