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2004年7月28日 (水)

618メートル大タンカ展@ラサ

ラサの西蔵博物館に全長618mの大タンカが展示されているので見てきました。
アムド・レプコン(青海省同仁)で400人の絵師によって描かれたもので、以前NHKでも紹介されました。

いやあ、とにかくすごい量です。618mと言っても、もちろん1枚の絵ではなく、大小おりまぜて710枚。
美しいんですけどね、迫力あるんですけどね、でも、マニアでなければ飽きます^^;

まず表紙(?)とタシタゲ(吉祥紋様)の後、チベットの歴史が描かれますが、歴史といっても、仏典にもとづく宇宙の形成から始まってしまうから長いです。チベットがまだ海だったころの風景(?)、人類jの起源、そしてようやくヤルルン王家の国王と来て、破仏王ランダルマ、そして、その2人の息子で終わっています。当然現代史は描かれません^^;
その後、羅漢、成就者、尊格、マンダラが170尊ほどあり、さらにボン教、チベット仏教史が250枚ほど続きます。
最後は土着の神々やケサル王伝説、チベット文化や名所旧跡の紹介、チベット紋様の数々、チベット人の一生なんてのもありました。

「あれ?」と思った点は……
*カギュ派の歴代ラマのうち、インドに亡命してしまったカルマパ17世は通番415に描かれているはずだが、その部分だけ裏側に折り込まれて隠されている。かえって目立つ^^;
*ニンマ派部分の通番349から351まで、昨年亡くなったケンポ・ジグメ・プンツォク師が描かれていた。
*ダライ・ラマ14世はもちろん描かれていない。パンチェン・ラマは10世まで。天安門やタシルンポ寺の離宮と思われる建物と自動車が描かれている。
*チベットの名所旧跡が描かれているあたり、チベット語で寺の名前などが書かれるのが本来の姿だと思うが、それがなく、かわりに中国語で鉛筆書きの書き込みがある。

売店では解説書が売られています。中国語の解説書、同じ内容らしきチベット語の解説書がそれぞれ98元。CDが20元。売り場の人は、CDにはタンカがすべて入っていると言っていたが本当だろうか?

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