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2004年6月

2004年6月29日 (火)

「聖湖ナムツォ横断」にチベット人が公開書簡で抗議

namtso_openletter.jpg

湖や海峡などを泳いで横断することで有名らしい北京体育大学の張健という人が、7月末に聖湖ナムツォ横断を企てているそうで、これに対して中国内のチベット人たちが抗議しています。

“藏人文化网”(チベタン・カルチャー・ネットワーク)という中国語サイトの掲示板が発端らしく、今そのトップページを開くと、「横断をやめるように」と求める中国当局(体育総局、民族事務委員会など)と張健本人宛ての公開書簡が掲載されています。上の画像はその一部を切り取ったもの。ナムツォはチベット民族にとって聖地であり、民族感情を傷つけるものだという内容。変なふうに“誤解”されないように、注意深く言葉を選んでいます。

ロンドンのTINが流した記事は、なぜかこのサイトのことにふれてません。なんらかの配慮か? しかし、公開書簡は公開が前提なのだし、書簡自身にサイトのurlが書いてあるわけだから、書いてもさしつかえないと思うが。それとも、さらなる元ネタが他にあるのかもしれないが、こちらでは未確認。

張健氏は去年は青海湖を横断したそうですよ。あの高地で、ごくろーさまなことで(--;)としか言いようがないにゃー。

2004年6月26日 (土)

新刊『ダライ・ラマ その知られざる真実』

4309243150.jpg『ダライ・ラマ その知られざる真実』(ジル・ヴァン・グラスドルフ/著、鈴木敏弘/訳)が、綿矢りさ景気に沸く河出書房新社から出た。河出書房新社といえば、先日、チベット人の書いた『シャーロック・ホームズの失われた冒険』(ジャムヤン・ノルブ著)を出したばかり。しかも、どちらも石濱裕美子先生が解説を寄せており、あやしくチベットづいている。さすが「チベット体操」発祥の地(笑)。

「20世紀を通じてチベットが歩んできた苦難の道をダライ・ラマ14世を中心に克明に描いた本格的なノンフィクションノベル。神秘のベールに包まれたチベット仏教と様々な謎めく事件、スパイなど、『自伝』にはない資料に富む名著」
——という版元自身の紹介にたぶん嘘はない。なんといっても、日本語でこれだけまとまったチベット現代史絡みの本が出たということが、ひとつ嬉しい。574ページとボリュームたっぷりで、比較的、広い視野で(引いた目線で)なんでもかんでも詳しく書いてくれているため、個人的には「この事件の周辺では、どんな人が出てきたんだっけ?」といった時に、役に立ちそう。小説という形をとっているためか、途中でくじけることなく通読できた。

すでにひとに貸してしまって手元にないからうろ覚えだが、解説の最後のほうに「チベットにユートピアを夢見る人にとっては、耐えがたい内容かも」といった、図星な一節があった。書名は“ダライ・ラマ”だが、ダライ・ラマ本人について書かれているのは、すでにあちこちで読んだお馴染みのエピソードだ。むしろ、神聖化されたダライ・ラマ法王という存在のもとで繰り広げられる、チベット政界・宗教界・貴族界の人間くさすぎるドロドロが(期待通りに)たっぷり堪能できた、お腹いっぱい、というのが正直な読後感。ノンフィクションとはいえ小説なので、あえて善悪のコントラストをはっきりさせた感もあるが、先々代レティン・リンポチェなどは、あまりに女狂いの放蕩者として描かれているので、かえって同情したくなったほどだ(笑)。

そういったゴシップ(?)の内容がどの程度正確なのかは確かめようがないが、それほど“知られざる”という感じも受けなかったは事実。というのは、法王の兄ギャロ・トンドゥプの暗躍にしろ、法王の父のご乱心にせよ、ネタの多くは、すでに英語で出ている現代史やダライ・ラマ関係の本などで出尽くしているのではないかと思われるからだ。でも、日本語になってくれて、ほんとにありがたい♪

そういえば、本書の終わりのほうでは、先日来日したばかりの法王の妹さんジェツン・ペマ女史も大活躍する。(今の)ダンナさんテンパ・ツェリン氏との結婚の話も出てきた。同じく来日したテンジン・テトン氏も、チベット青年会議の設立に絡んで登場していて、ちょっと嬉しかった。

2004年6月21日 (月)

青海省「“ODAで高級車?”疑惑」の記事にマイナーにツッコんでみるテスト

ODAで高級車? 中国・青海省“貧困”県の幹部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00000012-san-int

ODA(政府開発援助)の「草の根支援」(1000万円)で小学校の校舎を建設することが決まった中国青海省の貧困県(黄南チベット族自治州尖札県)で、幹部用などに高級乗用車二十数台を購入した——と「中国青年報」が報じ、北京の日本大使館や関係者を当惑させている。
——という記事が産経新聞に出た。
内容については、ただひたすら呆れるばかりだが、記事の中に「同県アムドの民族師範大学で日本語を教えていた日本人元高校教師、阿部治平氏が」という件がある。
同県アムド?
*民族師範大学は共和県にあって“同県”ではない
*“アムド”は青海省の大部分を含む地域名
というわけで、二重に間違っている。

だれにどう確認してこういった記述になったのかが不思議だ。まあ、超マイナーな地域のことであるから、校閲の人もウラ取りしようもないだろうし、読んでもだれも気がつかないんだろうけど♪

2004年6月12日 (土)

ダライ・ラマの妹ジェツン・ペマ女史が来日

jetsunpema_tocho.jpgダライ・ラマ14世の妹さんであり、チベット難民の子どもたちの教育に尽力して「チベットの母」と慕われているジェツン・ペマ女史と旦那様が来日なさっています。とりあえず、このヤクのぬいぐるみをプレゼントしてきました(笑)。
お二人は雨の中、東京観光を楽しまれた後、広島と京都へ。テンジン・テトン氏(スタンフォード大学講師)と合流した後、6/19(土)に東京・赤坂区民センターで開催されるイベント「チベタンスマイル2004」で、難民社会の教育とチベット人の癒し系スマイルのヒミツ(?)などについて語って下さる予定です。近々、朝日新聞の「ひと」欄に載るらしいので、お楽しみに♪ 写真は都庁にて。45階の展望台に上ったのは僕も初めてでした(笑)。

2004年6月 9日 (水)

W杯インド代表15番バイチュン・ブティアはチベット人

baicuhngbhutia_small.jpg“絶対負けられない戦い”(byテレ朝)W杯予選インド×日本(@埼玉スタジアム)が今日あります。インド代表の15番バイチュン・ブティア(Baichung Bhutia)は「インドのマラドーナ」もしくは「インドのベッカム」あるいは「ベンガルタイガー」などと言われているそーですが、彼は、かつてチベット系王国だったシッキム(現インド領)のガントク生まれのチベット人。「チベット人」が言い過ぎなら、チベット系です。バイチュンはチベット名のプチュンが訛ったもの。ブティアって言葉自体がチベット系民族を指す言葉です。応援よろしくぅ♪ 写真はここから勝手に拾ってきました。

2004年6月 6日 (日)

「チベットの“こまどり姉妹”」VCDのチャリティーセール

komadori_vcd.jpgチベット音楽のVCD『美麗神奇的地方』の販売をYakkin Net Marketで始めました〜!
細かい経過は省きますが、とにかくナムリン学校プロジェクトのタシ・ツェリン氏からもらったもので、配っても売ってもいいと言われたので、売ることにします。送料込み1200円。実際にかかる送料を除いて、売上はナムリン学校プロジェクトに寄付、です。

「こまどり姉妹」って言われてもオリジナル自体よく知りませんが、これを見たある人がそう言ってくれたので、そのまま借用。なんとなく語呂もいいし。
VCDには、チベット自治区歌舞団の女性2人チュドゥンとプドゥンがチベット語で歌った曲が15曲入ってます。ロケ地はラサとシガツェ、ナムツォ、コンボです。チベットで売ってるVCDの字幕は中国語のものが多いんですが、これはチベット語。

中身はほとんどが伝統的な恋歌や御当地自慢ソングで、プロパガンダくさいのはありませんが、唯一謎なのが「金融之光」。金融って、あの金融ですよ。「銀行は偉い」っていう歌なんですよ。
何かと思ったら、このVCDのプロデューサーが中国銀行西蔵自治区分行総稽核(←監査)。ポタラの北にある、あのガラス張りのでかいビルの偉いサンなんですね。VCDのジャケット裏にも中国銀行、人民銀行、農業銀行のビルの写真が載ってます。
ジャケット内面には、こまどり姉妹の写真こそたくさん載っているものの、説明は一切なし。かわりにプロデューサーである、このオヤジの経歴が長々と書き連ねてあることから、つまり、このVCDは彼が道楽で作ったものと思われます。
で、きっとタシ・ツェリン氏は彼と知り合いで、中国銀行には融資でお世話になっていることから、このVCDを大量に押しつけられたものと思われます。まちがいない。で、実は「こまどり姉妹はオヤジの愛人である」説がささやかれているとかいないとか。

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