『DAYS JAPAN』3号にチベット/今はなき『GEO』
日本唯一の硬派写真誌『DAYS JAPAN』3号が届きました。野町和嘉氏の連載「営みの大地」の第3回が「チベット」。カラー6ページです。写真はたぶん写真集『チベット 天の大地』(集英社)のものか、同じ時期撮影の別アングルのものでしょう。文章は2002年取材時のことのようです。(←そういえば長岡洋幸氏がジェクンド競馬祭で会ったと言ってた。)
あいにく『チベット 天の大地』は手元にないのですが、どこかで見た写真だなあと思ったら、今はなきフルカラーの自然科学誌『GEO』(by倒産する前の同朋舎出版)。ナショジオをややソフトにしたみたいな雑誌です。もともとドイツ『GEO』誌の日本版で、最初は「ゲオ」と表記していたのが、いつのまにか「ジオ」になっていた記憶が。チベットやヒマラヤ方面、マニア好みの秘境を頻繁に特集してくれたのと、猫の特集がやけに多かったので、チベットと猫の雑誌だという印象が強く残っています。いやぁ、いい雑誌でした。編集長(副編だったかな?)の田中伊織氏は今、月プレの編集長なさってます。
で、『GEO』1995年5月号の特集「チベットの真実 奪われた浄土の国」に、『DAYS JAPAN』に載っていた野町さんの写真4枚のうち3枚の別アングルのものが使われていました。この特集は43ページにもわたってチベットを取り上げたもので、チベットをここまで大きく扱い、しかも中国との関係についてもちゃんと触れたのは、メジャーな日本の雑誌では最初で最後かもしれません。そんなことやってるからつぶれてしまったのかもしれませんが(^^;
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